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アークイオンプレーティングプロセス

アークイオンプレーティングプロセスは、アーク放電の驚異的なエネルギーを利用し、超硬質膜を強固な密着力で生成します。
TiAℓNTiCNなどをはじめとする新世代のイオンプレーティングプロセスとして脚光をあびています。

アークイオンプレーティングプロセスの原理

真空中で、金属ターゲット(蒸発源)を陰極としてアーク放電を起こし、それにより発生した電気エネルギーにより、ターゲット材は瞬時に蒸発すると同時に金属イオンとなって真空中に飛び出します。一方、バイアス電圧(負圧)を被コーティング物に印加することで、金属イオンは加速され、反応ガス粒子とともに被コーティング物の表面に密着し緻密な膜を生産します。

アークイオンプレーティングプロセスの特徴

●低温プロセス

被コーティング物の材種に応じて熱処理温度以下に保ちつつ成膜します。母材の性質を損なわず、再熱処理も不要です。

●皮膜バラエティ

TiNをはじめとして、TiC・TiCN・ZrN・Cr-Nなどの各種の超硬質皮膜を容易に生成できます。また、新しい高物性膜として、TiAℓNなどの合金皮膜が注目されています。固体金属を瞬時に蒸発させることにより、ターゲットと同組成の蒸気を生成し、高い組成安定性を実現します。

コーティング

●機械部品へのコーティング

年々きびしくなる摺動部の耐摩耗要求に、Cr-Nをはじめとする皮膜でこたえます。低温処理が可能で、高い皮膜密着性の得られるAIP法は機械部品への処理に最適です。

●装飾皮膜へのコーティング

TiN・TiCN・ZrN・ZrCNは高い耐摩耗性、耐食性をもつうえ、色彩が美しく、装飾用皮膜として製品の付加価値を高めます。

●パンチ・金型へのコーティング

TiN・TiCNなどの硬質皮膜処理により、大幅な寿命向上効果が得られます。しかも、CVD処理のような高温(800〜1100℃)を必要とせず、母材の寸法精度を損ないません。

●切削工具へのコーティング

[寿命向上]
TiNをはじめとする硬質皮膜コーティングはハイスや超硬工具の耐摩耗性を高め、寿命を大幅に向上させます。TiCN・TiAℓNなどの新しい皮膜の登場により、更に高い耐摩耗性が実現できます。

[生産性向上]
コーティングをした工具はより高い加工速度で性能を発揮、生産性を大幅に向上できます。

[再コーティング]
再研磨後の工具に対してもコーティングが可能です。再コーティングにより、新品同様の性能を保つことができます。

アークイオンプレーティングプロセス

腐食・磨耗が深い部品の肉盛修正が可能です。

 

▲アルミ鋳造品へのTiNコーティング

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